虹色の雨

ありのままにひたすら綴る

お洒落をする気力

たまにお洒落をして出掛けたくなるから
化粧してだて眼鏡とロングスカートでふらっと外の世界へ。
でも、いつも深く思う。
私、誰のためにお洒落しているのかな…って。
家族以外とは交流がない。
家族以外なら主治医ぐらいだ。
化粧をしている時までは気持ちは軽やか。
外の世界を彷徨っている途中から
徐々に気持ちは重くなってしまう。
虚しい気持ちに満たされて
つまらないままいつも明るいうちに大人しく帰宅している。
この世にあと何人くらい私を見て
ドキドキしてくれる人が存在しているのだろう。
私の価値って何だろう。
そんなことをエンドレスに考えてしまう。
どうしてお洒落をすると
こんなにも後で寂しくなるのだろう。
私は物心ついた時に母の化粧品に触れたくなった記憶が残っている。
マスカラを少し手にとってしまったことが
まるで初めての犯罪行為のようで…。
その時自分は普通の女の子じゃないんだって気付いてしまった。
お洒落をすると誰かに睨まれているような感覚があった。
自分は強くなくてはならない
そう思いながら生きていた。
化粧=柔らかさ=女性らしさ=かよわい
となってしまって
私には勇気のいる行為となってしまったようだ。
ただ化粧をすること自体は弱くない。
むしろ自分を輝かせる行為だから
どちらかと言えば強さなのだ。
ゆっくりゆっくり絡んだ毛糸をほどくように
自分の思考の誤解をといていかなければならない。
本当は私は綺麗でいたいんだ。
心も外見も素直に美しく輝いていたいんだ。

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爆破された初恋

小学四年生の頃、私は自分でもわからないうちに恋をしていたようだ。
ただその恋の結末は哀しすぎてぐちゃぐちゃなのだ。
2つ年上だった彼は、なぜか私をからかってきた。
彼が私を見つけて目が合うとフルネームで私を呼んで逃げて行く。
最上階に向かってするりと階段をのぼられてしまうため、彼に追いついたことはなかった。
彼は足が速かった。
当時は追いつけないことが本当に悔しかった。
そんな気持ちしか感じとれなくて
自分が彼を好きだと気づくまでかなりの歳月がかかったように思う。
しかし、突然の別れが訪れてしまう。
永遠の別れだった。
彼が高校を卒業する頃、不慮の事故でこの世から消えてしまったのだ。
兄とは友達だったため、兄は病院に行ったり
葬儀に参列したりしていた。
私は…何もできずにひとりの部屋で
ただただ泣いていた。
その時…彼を好きだったことに気づいたのだ。
それ以来、うまく異性を好きになれなくなってしまったかもしれない。
好きになると、相手は死んでしまうのではないか?と本気で悩んだ時期もあった。
彼に似たような異性を好きになるかもしれないが
あんなにナチュラルに男前な人はあんまり居ない。
私もこの世を去ってから
彼をさがして待ち合わせして
想いを告白しよう…と計画している。
ずっと好きでした
と素直に告げて彼の反応を見たいのだ。

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脳を軽くした薬

今の薬を服用しはじめてから悪夢を見てもうまく思い出せなくなった。
これは喜ばしい変化だ。
今までの私は記憶力がよくて悪夢が脳を支配して憂鬱になる時もあった。
そんなストレスから解放されたのだ。
眠くなるので睡眠時間は少し増えたけれど、それはそれで脳によさそうな感覚を感じている。
主治医は薬を極力多くは処方しないスタイルのため、安心して通院することができている。
月曜には初診の病院へカルテがあるかどうか確認に行く予定だ。
15年前の発病が証明されることになる。
カルテがなければ今の病院が初診となり
病歴が曖昧となり大きな空白ができてしまう。
大事な作業だ。
誠実に対応してくれるかは謎の病院のため
やや不安もあるがどちらにせよ答えはでるはずだ。
さすがに…緊張している。

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やはり孤独

日中は、ずっとひとりで過ごしている。
誰とも会わない。
出掛ける時もひとりだ。
仕事を奪われた今の私は
少しの家事と…ただひたすらにペットの世話をしている。
美味しいおかずがすんなりと出来上がる。
ものいわぬ生き物が何か語りかけてくる。
気持ちは安定している。
明るいうちは…。
一転して夜はダメだ。
崩れ落ちそうになる。
友達も恋人も居ない。
ただふわふわな布団に包まれて眠る。
曖昧でやや不利な関係でも続けていれば
こんなにも寂しくはならずにすんだのに…。
嘘がつけない私は
当然のように突き進むことをやめたんだ。
すかすかなこの感情は
これからも嫌になるくらい続くんだ。

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地獄の中でも天使は居る

まだこの脳は、一部の人間を許せてはいないようだ。
今までクローズで仕事をしてきた。
悪いのは私だ。
通院もせずに仕事だなんて…。
でも、再発した私の異変を理解しようとする職場仲間はほぼ居なかったかもしれない。
しかし、よく思い出してみると…優しい人間もそばに居たのである。
祖母が自殺をして葬儀をすませて
飲まず食わずで職場復帰した私は
発病しボロボロになっていた。
そんな時、同僚だった高校時代の友人は
私にメールをしてくれていた。
慈悲に満ち溢れているような彼女。
脳が壊れてしまう数日前までやりとりをしていた。
次に思い出せた人物は
職場の事務員(偉い人繋がりなのに謙虚)だ。
私が再発する前に彼女は育休から復活した。
私は倒れ込むようなメンタルでレジ業務でもあるレジ閉めができなくなっていることを打ち明けた。
すると翌日には、私の代わりにしっかりした後輩にバトンタッチされていた。
ほどなく症状は酷く悪化していった。
もう仕事は不可能になった。
やがて退職の意思を電話で伝えると
手続きの用紙が送られて来た。
彼女からは私の体調を心配するような
あたたかくて優しい手紙が添えられていた。
次に思い出せたのは、母が昔していた宗教仲間だ。
祖母が自殺をして取り乱す母をサポートしてくれたのだ。
葬儀にまで参列し、泣きながら母を見守ってくれた。
弱気になる母を彼女は受け止めてくれたのだ。
本来なら旦那がサポートしなければならないが
父にはそんな器などないのであった。
母は彼女のピンチな時もそばにいたことがあるらしい。
ただお金を払うシステムや時々グループ内でいじめがある背景が私には理解できず
12年が経過した頃に最終的に宗教を辞めさせたのだ。
辞めてからの母は、なぜか人間らしくなった。
愛嬌も出てきて人と交流するようになったのだ。
相変わらず友達は作らないが笑顔が増えたように思う。
地獄のような状況でも冷静に見てみると
天使のような人間は必ず居るのかもしれない。
助け合える人物が必ず居るような気がする。

母には少し予知して伝えていた。
「もうすぐ職場で心をえぐられることがあるから気合いを入れておいてね。
それを乗り越えたら嘘みたいに整うから。
だから気にしちゃダメだよ?
ショックで一時的に体調も崩すと思う。
まぁ、頑張りなさい。
結構辛いと思うけど。」
そして数日が過ぎた夕方、元気のない母が帰宅した。
おかしいなと思ったけれど打ち明けるまで普段通りに対応していた。
すると母は、ようやくつぶやいた。
「年末に一部の人たちだけで飲み会していたらしい。一切声をかけてくれなかった。だから職場で思いっきり泣いたらまわりの人に心配された。
辛い。職場に居られないぐらい辛い。」
やはりきたか。
いくら前以て伝えていても母は取り乱す。
一番弱い所を攻撃されたのだろう。
気落ちする母を時間をかけて元気づけた。
少しずつ元気になってきたけれどたぶん体調も崩すだろうと予測していた。
その2日後に母は夕方に倒れ込むようにして帰宅した。
3時頃から動悸が止まらないらしい。
その日私は眠くて沢山寝ていたため夜の7時だったが薬局に直行した。
救心を買おうと思ったのだ。
しかし、母の体質を考えると血の道症ではないか?と気がついたのだ。
母は生理があるうちは気分的にひどく落ち込むタイプで更年期に近づくにつれて動悸がするようになった。
生理がなくなってから気分は安定していたのだが、ややかんしゃくをおこしたり気分のむらはある方であった。
とりあえずその漢方薬を購入して帰宅した。
そして母に渡してみた。
すると気に入ってくれたみたいだ。
湯に浸したり煎じるタイプの昔ながらの漢方薬で面倒かもしれないと思ったのだが
そこが好きだと喜んでくれた。
私が帰宅してからは動悸も治まっていてひとまず安心した。
父のアドバイスでうつ伏せに寝て一時的にひどくなって焦ったらしいのだが、その後で楽になったらしい。
私は人のために走り回るのが昔から好きで
多少のしんどさも苦にならないのだ。
自分がインフルで高熱が出かけていても身動きのとれない母を連れて病院に行ったりする。
父は一切協力してくれない。
たしか当時もカラオケに行ってしまっていたな。
運転をするため、意識は気合いでバランスをとって帰宅して完全に力尽きる感じだ。
相変わらず変な体質だ。
これからも母を少し離れた距離から見守っていこうと思う。

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予知夢なのか?

はぁ…。リアルだったな。
久々にいとこのおじちゃんが夢に出てきた。
彼とは完全に縁が切れている。
二度と会話をすることもないだろう。
ただ夢の内容が非常に気になるのだ。
夢の中で彼は右目の異常を訴えていた。
「あれ?右目に黒いものが見えるよ~。
これは一体何?ねぇ何?」
しかし、妻は病院には連れていかない。
よく見るとおばちゃんではなかった。
看護経験のある身内のようだ。
実際には姉が隣の親の面倒をみるために
彼の近所に住んではいる。
私は危機を感じて彼を説得した。
「おっちゃん?私のことわかる?
あのね、右目に黒いものが見えている場合
脳の病気も疑われるから病院でCT撮るとかした方がいいと思うんだ。」
すると彼の姉が私に反論してきた。
「私は看護師の免許があるの。
私が全て面倒をみるわ。
たとえどんな病気になろうとも病院には連れていかないわ。」
私は彼女にも説明した。
「病院に行けば生活習慣の改善ができたり
禁煙や禁酒への自覚が芽生えたり
進行をやわらげることも可能になります。
脳の病気の場合は、特に事態を把握して慎重にいかないと…。
違う病気であればそれに合った治療もできますし…。
だから私はおじさんを病院に連れていってほしいのです。」
すると彼の姉が
「あなた、何を根拠にそんなでたらめが言えるの?
気味が悪いわ。いい加減にしてちょうだい。
私と彼は信頼で繋がっているのよ。
邪魔しないでちょうだいっ!」
私は、もうこれ以上発言できなくなって黙って言葉をのんだ。
母が私の代わりに何か発言をしようとしていたが
私はそれをとめて静かに部屋から出て行った。
時々、こんなリアルな夢を見て
実際に同じようなことが起きてしまう。
対象人物は圧倒的に身近な存在のことが多いが
内容的に本人には伝えない。
先のことを伝えても馬鹿にされるだけなのだ。
だいたい1年から3年のうちにそれは現実となる傾向だ。
スピリチュアルの先生には、それは能力だよ。
その道を歩みなさい。
みたいな話を真剣にされているのだが
私の考えは違っている。
未来を知ったからといって幸せになれるわけではないのだ。
命に関わることでも、それが本人やまわりの人間の成長となる。
そのチャンスを私が邪魔してはいけないと
最近気づいてしまったのだ。
祖母が自殺する数日前に祖父が死ぬ夢をみた。
私はリアル過ぎて慌てて祖母に話しかけた。
「ばあちゃん!嫌な夢をみたよ。
じいちゃんが死ぬ夢!
凄くリアルでさ…
自宅で横たわっていて動かなくて…
凄く怖かったよ…。」
すると祖母は穏やかな笑みを浮かべてなにも言わなかったのだ。
その笑みを信じて私はその夢の内容を手放した。
そして祖母は自殺した。
夢の内容がもしも本人だったなら私は祖母に伝えることもなかっただろう。
複雑だ。
私が祖母に伝えてしまったから祖母は死んでしまったのか?と何度も自問自答した。
答えは出てこなかった。
いや、出そうとしなかった。
哀しい過去だ。
幼い頃から予知夢ができてしまうことは普通だったのだが
ときにはその感覚が不気味に思えた。
内容が暗ければ暗いほど不安も増してしまう。
でも、自分なりにその感覚を大切にしながら生きているつもりだ。
他人に言わなければ害にもならない…
成人して学んだことだ。
時々頼りにされてしまう時もあるけれど
伝え方が難しい。
他人は自分とは違う人間だ。
物事が詳細であれば余計に怯えた顔をする。
あんな顔は見たくないのだ。
不眠症でもないため胸騒ぎがあっても
眠くなってやがて寝てしまう。
睡眠を拒む自分がいるが抗えない。
きっちり6時間ほど眠りに落ちてしまう。
そして…意味深な夢を見てしまうのだ。
忘れよう… 。
もう夢は夢だし、精神的に忘れてしまった方が
私は楽に生きられるんだ。
どこかの何かが私にそれを見させるのかもしれないけれど
私は…かたく口をとじて息をする。
そうすると決めたんだ。

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