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虹色の雨

ありのままにひたすら綴る

爆破された初恋

小学四年生の頃、私は自分でもわからないうちに恋をしていたようだ。
ただその恋の結末は哀しすぎてぐちゃぐちゃなのだ。
2つ年上だった彼は、なぜか私をからかってきた。
彼が私を見つけて目が合うとフルネームで私を呼んで逃げて行く。
最上階に向かってするりと階段をのぼられてしまうため、彼に追いついたことはなかった。
彼は足が速かった。
当時は追いつけないことが本当に悔しかった。
そんな気持ちしか感じとれなくて
自分が彼を好きだと気づくまでかなりの歳月がかかったように思う。
しかし、突然の別れが訪れてしまう。
永遠の別れだった。
彼が高校を卒業する頃、不慮の事故でこの世から消えてしまったのだ。
兄とは友達だったため、兄は病院に行ったり
葬儀に参列したりしていた。
私は…何もできずにひとりの部屋で
ただただ泣いていた。
その時…彼を好きだったことに気づいたのだ。
それ以来、うまく異性を好きになれなくなってしまったかもしれない。
好きになると、相手は死んでしまうのではないか?と本気で悩んだ時期もあった。
彼に似たような異性を好きになるかもしれないが
あんなにナチュラルに男前な人はあんまり居ない。
私もこの世を去ってから
彼をさがして待ち合わせして
想いを告白しよう…と計画している。
ずっと好きでした
と素直に告げて彼の反応を見たいのだ。

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